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手足口病


 

1.手足口病とは
 ウイルスの感染でおこる手のひら、足のうら、口の中に小さな水ぶくれができる病気です。お尻や膝にできることもあります。乳幼児の間で流行します。熱はないか、あっても微熱程度で済みます。手足の水ぶくれは通常痛くありませんが、口の中が痛くて食べられなくなることがあります。
原因ウイルスは、コクサキーウイルスA16型, A4型, A5型, A10型, エンテロウイルス71型など複数あるので、何度でもかかります。
まれに髄膜炎を併発して、熱が続いたり、吐いたりすることがあります。

     


2.治療
 自然に治りますので、特別な治療は不要です。
 熱やのどの痛みがある場合には、くすりを処方します。

3.家庭で気をつけること
 ・ 食べ物: 口の中が痛いときは、しみないものを与えましょう。熱いもの、塩味や酸味の強いもの、かたいものは控えましょう。
 ・ 入浴: 熱がなく元気なら、入れてかまいません。

4.こんなときはもう一度診察を
 (1)  口の中が痛くて水分をあまり飲まないとき。(脱水であれば点滴が必要です)
 (2) 高い熱が3日以上続くとき。
 (3) 吐いてぐったりしているとき。

5.保育所・学校
 急性期が過ぎて、熱がなく、元気がよく、口の痛みがなく普通に食べているようなら、発疹がまだ残っていても、保育所や学校に行ってかまいません。
 発疹が消失して症状が軽快しても、数週間は便にウイルスが排泄し続けますので、症状のある期間だけの登園、登校禁止は全く意味がありません。日本小児科学会からこの旨の勧告が出されています。

 


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