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みずぼうそう (水痘)


 

1、みずぼうそうとは

 水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症で、患者からの空気感染や直接の接触によってうつります。潜伏期はおよそ2週間で、上気道炎症状(カゼ症状)と発疹で始まります。発疹はからだの赤いブツブツで始まり、1〜数日のうちに水疱になり、顔、頭、手足にまで広がります。口の中や陰部にもできます。発疹は2〜3日でピークとなり、その後かわいて黒いかさぶたになります。だいたい1週間でなおります。発熱はないこともありますが、普通、38℃前後、2〜3日間つづきます。水疱が大きく、数が多いほど熱が高い傾向にあります。

発疹はまばらに出始めて3〜4日でピークになる。右図のようにたくさんの水疱性の発疹がでることもある。

   

二次感染で発疹が化膿することもある。

2、治療

 かゆみどめのぬりぐすりと飲みぐすりを処方します。細菌の2次感染により化膿してしまったときは、抗生物質が必要です。アトピー性皮膚炎など、肌の弱い子は特に注意が必要です。抗ウィルス薬のアシクロヴィル が効き、内服薬があります。重症化を防ぐことができるのでひどくなりそうなときは内服するとよいでしょう。

 

3、家庭で気を付けること

  •  水疱が全部かさぶたになるまで、保育園、幼稚園、学校は休んでください。

  •  お風呂は、湯船につからずに、シャワーにかかる程度にしておいてください。

  •  特に食べてはいけないものはありませんが、口の中にできると痛いので、しみるものはいやがるかもしれません。

  •  高熱がつづいて元気がないときは、もう一度受診するようにしてください。

4、予防

 予防接種は任意接種で行われています。1歳以上で受けられ、抗体陽転率は90%以上で、感染して発症しても軽くすみます。健康な子ども、および成人については、このワクチン接種後の副反応はほとんどみとめられていません。みずぼうそうの子と接触しても、急いで(72時間以内といわれている)ワクチンをうてば発症を防ぐことができますので、医師に相談してみてください。

 


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